メールアカウントを Thunderbird に追加する場合、IMAP (リモートフォルダー) と POP3 (メールをコンピューターに保存) のどちらかを選択できます。IMAP と POP3 は、メールにアクセスするための別の方法 (しばしばプロトコルと呼ばれる) です。
- IMAP: メッセージとフォルダーはサーバー上に保持されます。Thunderbird で行われた変更はサーバー上にミラーリングされ、サーバー上の変更は Thunderbird にミラーリングされます。
- POP3: 新しい受信メッセージはサーバー上のメールボックス (Inbox) にあり、Thunderbird はこれをダウンロードしてユーザーのコンピューターに保存し、ユーザーが Thunderbird サーバー設定パネル で特に選択しない限り、直ちにサーバーから削除します。
IMAP の使用をおすすめします。
留意点
自分で判断するために、考慮すべき点をご紹介します:
- 複数のデバイスからアカウントにアクセスしますか? IMAP を選択してください。
- ブラウザーからアカウントにアクセスしますか? IMAP を選択してください。
- メールプロバイダーは IMAP または POP3 をサポートしていますか? ほとんどは両方をサポートしていますが、最初に確認する必要があります。
- メールボックスのサイズ制限はいくらですか? ほとんどのメールプロバイダーは、すべてをサーバー上に保存するのに十分なスペースを提供していますが、15 GB 以上を保存する場合は POP3 を選択してください。
- 普段、高遅延、接続コストが非常に高い (衛星など)、またはインターネット接続がほとんどないという状況ですか? POP3 を選択してください。
IMAP と POP3 とは何ですか?
IMAP
IMAP は Internet Mail Access Protocol の略で、POP3 よりも現代的です。これはリモートサーバーから Thunderbird にメールをコピーする双方向プロトコルで、メールの元のコピーはリモートサーバーに保存されます。これらのメールメッセージへの変更 (既読としてマークする、ラベルやタグを追加または削除する、別のフォルダーに移動するなど) は、リモートサーバー上に複製されます。
リモートサーバーから Thunderbird にダウンロードされたメールは、インターネットに接続していないときにも Thunderbird で利用できます。インターネットに接続していないときに Thunderbird で行われた変更は、Thunderbird がインターネットに再接続したときにリモートサーバーと同期されます。
Thunderbird で行われた変更は、IMAP に接続されたすべてのデバイスに複製されます。
データ損失に対する保護のため、そしておそらく法的な理由から、メールがリモートサーバーに保存されている場合でも頻繁に Thunderbird プロファイルをバックアップ する必要があります。
POP3
POP3 は Post Office Protocol (バージョン 3) の略です。これはリモートサーバーから Thunderbird にメールをダウンロードし、リモートサーバーからメールを削除する一方向のプロトコルです (Thunderbird では既定デフォルト で 7 日後)。Thunderbird でこれらのメールメッセージを既読としてマークしたり、別のフォルダーに移動したりする変更は、リモートサーバーに複製されず、Thunderbird を実行しているローカルコンピューターにのみ適用されます。
データ損失に対する保護のため、またおそらく法的な理由から、特にメールがリモートサーバーに保存されていないため、頻繁に Thunderbird プロファイルをバックアップ する必要があります。
アカウントを変更する
Thunderbird は現在、既存の IMAP アカウントを POP3 に、またはその逆に変換する方法を提供していません。アカウントを別のプロトコルに変更するには、再度 Thunderbird にアカウントを追加しなおす必要があります。
新しいメールアカウントを自動的に追加する場合は 自動アカウント設定 を、手動で設定する場合は アカウントの手動設定 をご覧ください。