この記事は、Thunderbird にすでにセットアップされている POP メールアカウントを IMAP アカウントに切り替える方法を説明しています。IMAP による同期 の記事では、メールプロトコルとして現在幅広く利用されている IMAP の利点について説明しています (POP は初期のプロトコルであり、IMAP のほうが機能性に優れています)。
目次
メールプロバイダーが IMAP に対応しているか確認する
すべてのメールプロバイダーが IMAP に対応しているとは限らず、まれに IMAP に対応していないプロバイダーがあります。まずは、ご利用のプロバイダが IMAP に対応しているか確認しましょう。
IMAP アカウントを使いたいのにプロバイダーが IMAP に対応していない場合は、IMAP に対応したプロバイダーのメールアドレスを新たに取得する方法もあります (例えば、new email address の記事を参照して Thunderbird が後援する IMAP に対応したプロバイダのメールアドレスを取得することができます)。IMAP アカウントを作成したら、後述のように古い POP アカウントから新しい IMAP アカウントにメッセージを移動させてください。
POP アカウントを無効にする
新着メッセージを何度も確認しないようにするため、POP アカウントを無効化します。まず、
メニューからアカウント設定を開きます。次に、無効にするアカウントの サーバー設定 を選択し、新着メッセージがないか起動時に確認する と 新着メッセージがないか XX 分ごとに確認する のチェックを外してください。IMAP アカウントを作成する
- から、メールアカウント設定を開きます。
- 自動アカウント設定 の記事を参照して、アカウントをセットアップしてください。
- POP か IMAP を選択するところで、IMAP (リモートフォルダー) オプションを選択します。
- これで新しいアカウントが作成され、既存のメールアカウントの下に追加されます。
- 少し時間をかけて、新しいメールアカウントが正しく動作するかテストします。ごみ箱、迷惑メール、下書き などの特殊なフォルダーがきちんと認識されるか確認してください (送信したメールは送信済みフォルダー、下書き保存メールは下書きフォルダに保存されるかどうか)。
ローカルに保存されたメッセージをサーバーへ転送する
POP アカウントのフォルダーやメッセージに IMAP アカウントを通してアクセスしたいときは、それらのメールを選択し、POP のアカウントのフォルダーから IMAP のアカウントのフォルダーへドラッグ&ドロップしてください。 移動するメッセージの数に応じて、アップロードに時間がかかることがあります。処理が完了するまでお待ちください。
POP アカウントを削除する
IMAP アカウントを作成し、すべての重要なメッセージを IMAP サーバー (またはローカルフォルダー) に転送したら、POP アカウントを削除してください。この操作は元に戻せないので、きちんとメッセージを転送したかどうか、POP アカウントに保存されたメールが本当に必要ないかどうかを確認してください。
- からアカウント設定を開き、削除する POP アカウントを選択します。
- 下にある ボタンをクリックし、アカウントを削除 を選択します。
IMAP を利用する新しいメールアカウントを作成しても、メールアドレスを抹消せずに古い POP アカウントを削除することはできません。POP アカウントを削除する前に、メッセージが届かない事態を避けるため、相手に新しいメールアドレスを知らせてしばらく期間を置いてください。
参照
- imap synchronization について学んでください。
- IMAP アカウントを POP アカウントに戻したいときは、FAQ - IMAP から POP に変更する方法 をご覧ください。