Thunderbird は、Google の Gmail サービスをシームレスに利用できるようセットアップできます。メッセージは、Thunderbird に保存されたローカルのものと Gmail のウェブメールとの間で同期されます。
目次
Gmail アカウントの設定
Thunderbird で Gmail を利用するための設定として、始めに Gmail アカウントで IMAP が有効になっているか確認します (新しい Gmail アカウントでは既定で有効です)。その手順は Gmail ヘルプの記事 をご覧ください。
「安全性の低いアプリのアクセス」が有効になっていることを確認してください。ヘルプが必要な場合、「安全性の低いアプリ」についての Google の記事 をご覧ください。
次に、、パスワード) を入力すると、Thunderbird が Gmail への接続設定を自動的に行います。 ボタンをクリックし、Google アカウントにログインします。これで、既存のメッセージがダウンロードされ始めます。
メニューの から を選択します。メールアカウント設定 のダイアログボックスが開きます。アカウント情報 (お名前、メールアドレスさらに詳しい情報は、以下を参照してください:
Gmail 特有の動作
メッセージの保管
Gmail の動作との一貫性を保つため、Thunderbird のアーカイブ操作は、メッセージを すべてのメール フォルダーに保存します。他のアカウントのように アーカイブ フォルダーには保存しません (メッセージの保管 を参照してください)。
フォルダーの購読とメッセージの同期
Gmail のラベルと Thunderbird のフォルダーについて理解する
Gmail は、IMAP の特別な実装を使用しています。この実装では、Gmail のラベルが Thunderbird のフォルダーになります。Gmail でメッセージにラベルを適用すると、Thunderbird でラベルと同じ名前のフォルダーが作成され、そのフォルダーにメッセージが保存されます。同様に、Thunderbird でメッセージをあるフォルダーへ移動すると、Gmail でそのフォルダーと同じ名前のラベルが作成され、メッセージにそのラベルが割り当てられます。
メッセージを別のフォルダーにコピーしても Gmail には 1 つのメッセージしか保存されませんが、両方のフォルダー名がラベルとして適用されます。メッセージのコピーをゴミ箱に移動すると、すべてのラベルが削除され、他のフォルダーには表示されなくなります。
以下に示す例では、[Gmail] フォルダーと同じ階層のフォルダー (Notes および アーカイブ) が Gmail のラベルに相当します。
[Gmail] フォルダーには、以下の特別なサブフォルダーも置かれます:
- すべてのメール: Gmail アカウントで送受信したメッセージ、アーカイブしたメッセージなど、すべてのメールが含まれます。受信トレイに表示されるメッセージも [Gmail]/すべてのメール フォルダーに表示されます。
- 下書き: 下書きメッセージが含まれます。
- 送信済みメール: 送信したメッセージが含まれます。
- 迷惑メール: 迷惑メールマークが (Gmail または Thunderbird によって) 付けられたメッセージが含まれます。
- スター付き: スターマークが (Gmail または Thunderbird によって) 付けられたメッセージが含まれます。
- ゴミ箱: 削除したメッセージが含まれます。
- 重要: Gmail が「重要」フラグを付けたメッセージが含まれます。(Gmail のこの機能については、Gmail ヘルプの 優先トレイ を参照してください。)
フォルダー (ラベル) を購読または購読解除する
Thunderbird に Gmail のどのフォルダーを表示するかを設定することができます。既定では、上記のようにすべての Gmail フォルダーが表示されます。表示するフォルダーを設定するには、アカウント名を右クリックし、
を選択します。Thunderbird に表示したくないフォルダーのチェックを外してください。メッセージは すべてのメール フォルダーにダウンロードされ、そこから読むことができ、検索結果にも表示されます。しかし、Gmail のラベル (Thunderbird のフォルダー) は表示されなくなります。
フォルダー (ラベル) を同期する
Gmail のすべてのラベルとメッセージを Thunderbird に表示したいが、すべてのメッセージがダウンロードされることを避けたいときは、Thunderbird の同期設定を変更してください。この設定は、メッセージをダウンロードして同期するフォルダーを設定できます。フォルダーを同期しない場合、Thunderbird にはメッセージヘッダーのみが表示され、メッセージ本文はそのメッセージヘッダーをクリックした時にのみダウンロードされます。
メッセージのダウンロード方法を変更するには、アカウントの各フォルダーの同期オプションを設定します。 ( > {menuアカウント設定…}) 詳しい情報は、 > {menuアカウント設定…}IMAP による同期 をご覧ください。
Thunderbird のメッセージリストがウェブ版のインターフェイスと異なる
受信トレイに表示されないはずのメッセージが表示されている場合、または表示されるべきメッセージが表示されていない場合、Gmail の
設定ページの フィルタが適用されたメール の設定を切り替える必要があります。Thunderbird の設定 に合わせて Gmail のインターフェイスで会話ごとにメッセージをグループ化するかどうかを変更することもできます。
設定ページの スレッド表示 から、Gmail の設定を変更する のサポート記事をご覧ください。
Gmail アカウントを更新して OAuth を使用する
Thunderbird は 通常、Gmail アカウントの OAuth を自動的に設定または更新します。何か問題が発生した場合は、以下のヒントを参考にして手動で確認できます。さまざまな OAuth エラーの解決方法と詳細については、Google メールアカウントの OAuth 2.0 認証への自動変換 の記事をご覧ください。
以下は、POP および IMAP の両方のメールアカウントに適用されます。
- Thunderbird で Cookie を有効にする:
- メニューボタン をクリックして をクリックすると、新しいタブが開きます。
- を選択します。
- ウェブコンテンツ にある、サイトから送られてきた Cookie を保存する チェックボックスをオンにします。
- 例外を設定する必要があるかもしれません:
- ボタンをクリックします。
- https://accounts.google.com を例外に追加します。
- をクリックします。
- をクリックします。
- アカウント設定 で認証方法を変更する:
- メニューボタン (または メニューバー にある ) をクリックし、アカウント設定 を選択すると、新しいタブが開きます。
- 送信 SMTP 認証方式の変更:
- 左側のペインで pop/imap アカウント名を選択し、右下にある 送信サーバー (SMTP) を確認します。
- ボタンをクリックします。
- 認証方式 を OAuth2 に設定します。
- ボタンをクリックします。
- 受信認証方式の変更:
- 左側のペインで、Gmail アカウントの サーバー設定 を選択します。
- 認証方式 を OAuth2 に設定します。
Thunderbird を終了し、バックグラウンドプロセスが完了するまでしばらく待ちます。その後、Thunderbird を起動してください。
Gmail では、Gmail のメールアドレスと通常のパスワード (Gmail アカウントにアクセスするときに使用するパスワードと同じ) を入力するように求められます。Thunderbird がサーバーにアクセスできるよう、指示に従ってください。
OAuth トークンは Thunderbird のパスワードと同じ場所に保存されます。
有用なアドオン
- Google-4-TbSync は、Google contacts との間で連絡先グループを同期します。
- Thunderbird Calendar と Google カレンダーとの間でカレンダーを同期したい場合は、Lightning で Google カレンダーを使用する をご覧ください。
- GTrash は、Google の推奨削除設定を使用する際に、メールの削除をより便利にします。